人気ブログランキング | 話題のタグを見る
ブログトップ

大前暁政の21世紀の教育記録

akimasao.exblog.jp

新卒教師の勘違い

◆同じ視写(漢字練習)でも,目標をもたせたり,趣意説明をしているのとしていないのとではずいぶんと違ってくる。
 

 「視写1ページです。頑張りましょう。」・・・これがアマのレベル。
 

 そうではなくて,次のように言うべきなのだ。

 「視写1ページです。文字を書くスピードを鍛える勉強です。3秒で1文字書くのが目標です。これで十分合格です。2秒に1文字書けたら,かなりすごいですね。大人レベルです。頑張ってね。」


 このように,書くスピードを鍛えるためにやっていること,どれぐらいならすごいのかを説明して,目標をもたせていること。
 
 この一言で,子どもは熱中するのである。
 
 たかが視写ですら,子どもは熱中して取り組むのである。



◆趣意説明,目標設定,そして,激励。
 
 これは,3点セットである。

 若手が得意なのは,「激励」だ。
 
 これはほとんどの若手が,調子よくやれる。
 
 しかし,若手で,「趣意説明」と「目標設定」ができている指導例を見ることは,皆無に等しい。
 
 おそらく,知らないためなのだ。そういう技術があることを・・・。

 

◆もっともっと,本を読んで学ぶべきだ。

 学ぶべきことは,教師なら山ほどある。

 
 知ると,次の日から,その技術を使うことができる。

 
 知らないと,1年経とうが,5年経とうが,30年経とうが,できないままである。

 

◆できないままで定年を迎えるか。

 
 それとも,1年目から技術を知って,使えるようになるのか。


 学生のうちから,学んでおいて,1年目にいきなりできる姿を見せて,周囲を驚かせるのか。

 
 選ぶのは自分である。

 
 今,ここで決断できるかどうかである。


◆本の値段は,たかだが,2000円前後である。

 
 若手の頃は高いと感じるかもしれないが,5年もすれば,これぐらいの金額,大したことはないとわかる。

 
 ちょうど,子どもの頃に,300円のコーヒーが高級だと思えたのと同じである。
 
 大人となった今では,300円などすぐ払えるだろう。


 若いうちに,今,身銭を切って学べるかどうかなのだ。

 早ければ早いほどいい。

 遅ければ遅いほど,待っているのは,崩壊という地獄である。


◆新卒教師の大いなる勘違いは,「経験を積めば,実力が勝手に上がっていく」と思い込んでいるところである。
 
 
 これは,大いなる勘違い,である。


 とりあえず,授業技術の集大成は,やっと完成した。

 『プロ教師直伝! 授業成功のゴールデンルール』(明治図書) である。

 古今東西の,授業技術が全て網羅してある書である。



◆今後,必要となるのは,「学級経営の技術集」と,「子どもへの対応の仕方の技術集」であろう。

 これは,まだ完成していない。
# by akimasaomae | 2013-03-19 19:42 | 新卒教師(新採用教員のために)

プロ教師直伝!授業成功のゴールデンルール

◆ 『プロ教師直伝!授業成功のゴールデンルール』(明治図書) を,様々な方が紹介してくださっています。

 
 本当に感謝申し上げます。


 → 『地域のよさ・日本のよさを伝える授業』
   http://satomasa5.cocolog-nifty.com/jugyo/2013/03/post-421a.html


 → 『やまかん日記』
   http://blog.livedoor.jp/yamakan1213/archives/7782488.html


◆拙著の4月号の論文が,掲載されました。

 三つあります。


 ① 「授業力&学級経営力」(明治図書)
 ② 「指導と評価」(図書文化)
 ③ 「理科の教育」(日本理科教育学会)

 

◆ 最近,大学の先生から,「拙著を大学教師に勧めたい」という話を聴き,嬉しくなりました。

 「若い教師の成功術」(学陽書房)は,大学のテキストとして,使ってもらっています。

 
 
 「理科授業 成功の極意」(明治図書) の増刷が決まりました。

 理科研究室出身なのに,理科の授業に自信がもてない。

 そんな現状を打破するための本です。 
 
# by akimasaomae | 2013-03-18 19:03 | 授業の技術と技能

新卒教師(新採用教師)の義務(4)

◆新卒教師の義務の4つ目。 それは,「学級経営のやり方を知る」ということです。


 一口に,「学級経営のやり方」と言っても,様々なことを覚えなくてはいけません。


 例えば,ざっと,次の5つは必須の知識となります。


 ①学級のシステムづくりのやり方

 
 ②マネジメントの仕方


 ③子どもが生き生きと努力するようになる,学級経営の方向性

 
 ④学級イベント

 
 ⑤学級びらきから一ヶ月の指導法


 
◆この全てを学ぶには,それぞれの本を読めばよいのですが,時間がかかります。


 てっとり早く,一冊で全てを網羅した本があると,便利なのです。


 そのような本は,あるのでしょうか。


 これが,実は,今までは皆無だったのです。

 
 今は,あります。

 
 『必ず成功する!学級づくりスタートダッシュ』(学陽書房)です。

 
 本書は,次のように書評で書かれたことがあります。


***********************
      新卒の教師,全員に配るべき本。
***********************


◆上越教育大の赤坂真二先生が,御本の中で,本書を取り上げてくださっていました。


 一冊で,学級経営の全てを網羅したい人に,向いています。


 最初の,一ヶ月の指導がうまくいけば,1年間の学級経営は成功します。


 最初につまずくと,とんでもないことになります。


 あとから修正するのは,よっぽど力のある人でないと難しいのです。


 若い人は,まずは,最初の一ヶ月に全力を尽くして,学級経営を軌道に乗せるべきなのです。
# by akimasaomae | 2013-03-15 22:16 | 新卒教師(新採用教員のために)

佐藤正寿先生の新刊

佐藤正寿先生の新刊_f0038779_19172959.jpg◆岩手の佐藤正寿先生から,新刊をいただきました。

 「教師のためのシンプル時間術」(学陽書房)です。


 大変読みやすく,一気に読めてしまいました。

 読みやすいのですが,書いてあることは,とても深く,勉強になります。


 例えば,「若手がちょっと忘れやすい視点」が,随所に示されています。


 読んでいて,「あっそういえば,このような視点がなかったな。」と思うこと間違いなし,です。



◆普段,学校生活を送っているときは,盲点になっていることがあります。


 先生の御本は,まさに,若手の盲点をついている本であり,目からウロコの情報が満載されています。

 知っているのと知らないのとでは,大きな違いがあります。


 「時間術」というタイトルで,もちろん仕事の進め方も紹介されていますが,教師として本当に大切にしたい姿勢も学べます。

 良い本にめぐりあうことは,「宝くじに当たった」以上の価値があると思っています。

 また,良い本を糧にできたことに感謝いたします。

 
◆小学館から,拙著の新刊が発刊されました。


 「いきいき学級経営」(小学館)です。

 
 こちらも,本日,贈られてきました。


佐藤正寿先生の新刊_f0038779_19461643.jpg これは共著で,私は,ほめ方や叱り方,そして子どもへの言葉かけの仕方について,まとめています。

 
 小学館のホームページへ → 「いきいき学級経営」(小学館) 


 
# by akimasaomae | 2013-03-14 19:22 | 読書

新卒教師の必読書(授業編)~新採用教員のために~

新卒教師の必読書(授業編)~新採用教員のために~_f0038779_8124436.jpg
◆新卒教師の必読書。

 それは,授業のやり方がまとめてある本です。


 それも,授業技術全般にわたってまとめてある本が,一番良いです。


◆授業技術の大全集である 『プロ教師直伝! 授業成功のゴールデンルール』(明治図書) は,きっと,座右の一冊になることでしょう。



◆本書の執筆を考えたのは,今から10年以上前です。

 授業の上手,下手はどこからくるのか。
 
 授業がうまい人はどんな技術を使っているのか。

 
 そればっかり考えていました。



◆授業大全集のごとき本が必要なのだと,常々思っていました。

 私の友人も,皆授業で困っていました。

 初任者研修で出会った同期も,やはり授業で困っていました。

 ごくたまに授業で困っていないという若手に出会うこともありました。

 しかし,よく聞いてみると,「授業中のおしゃべり,不規則発言は当たり前のものとして,ほうっている。」とのことでした。つまり,最初からあきらめているのです。
 もちろん,普段の授業は騒乱状態だったそうです。

 
 他にも,「授業は子どもが主役であり,教師は子どもを支援するだけなのだから,授業の上手下手も関係ない」といった人にも出会いました。
 
 私には,納得いきませんでした。

 「授業が上手い人が,授業の主役は子どもだよ,と言うのならわかる。」
 「しかし,授業が下手なくせに,授業の主役は子どもだといって,授業の腕を磨こうとしないのは,「教師の逃げ」ではないのか?」
 
 そう思っていました。


 実は,「授業で困っている」と答えた教師の方が,教師としての誠意が感じられました。
 
 


◆ところが,学ぼうにも,授業大全集のごとき本は皆無でした。


 若手の間で,このことが問題として挙がったことがありました。

 『授業技術に関して,おおざっぱに楽しく解説してくれている本はあるが,全ての授業技術をまとめたような本がない』,と言うのです。

 確かに,古今東西の授業技術をまとめた本は,皆無でした。

 

◆10年以上前に,私は,古今東西の授業技術を調べ尽くす決意をしました。
 
 絶版の本が多く,手に入れるのに,数万円もする本がありました。

 それを大量に購入しました。

 絶版の本を調べ,在庫表示が出た瞬間に購入するといったことが続きました。

 どうしても在庫がなく,大昔過ぎて手に入らない本は,図書館で調べました。
 
 図書館にこもっていた日々が懐かしく思い出されます。

 
 ひたすら本を読むという基礎作業を続けました。たった一人で,です。



 少なくとも数百万円分の情報が,この一冊に詰まっていることになります。

 

新卒教師の必読書(授業編)~新採用教員のために~_f0038779_884111.jpg ◆本書の存在は,まだ,ほとんど知られていません。
 
 
 心ある教師,志を同じくする教師に,本書の存在を知らせてほしいと思います。


 それでこそ,私や私と同年代の教師が授業で苦しんだ日々が報われます。

 
 今の若手は,同じような苦しみを味わう必要はありません。


 ついにamazonでも発売されました。 

  amazonへ → 『プロ教師直伝! 授業成功のゴールデンルール』(明治図書)
# by akimasaomae | 2013-03-08 21:22 | 新卒教師(新採用教員のために)