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大前暁政の21世紀の教育記録

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学級通信【理科版】

◇学級通信を発行している。
 
 学級通信で、理科の授業の様子を紹介することが多い。
 以前、計算をしてみたことがあった。
 理科の通信の占める割合は、全体のどれぐらいなのか?
 
 調べてみると、だいたい6分の1であった。
 集めると、結構な数になっていて、100号近くになっている。

◇通信を書いているといいことがたくさんある。
 まず、保護者に理科の様子を伝えることができる。
 さらに、子どもの発言や発見を記録しているので、成績をつけるときに、参考になる。
 また、自分の実践記録をためることにもなる。
 ソニー賞に入選した論文は、通信の記録から生まれたのだ。
 
◇授業の記録をとるのは時間がかかることだ。
 が、習慣化してしまうと、意外と楽に感じる。
 子どもの日記と似ている。
 最初は大変だ。が、やっているうちにパターンができてくる。
 最初よりは少しは楽に感じるようになる。

◇理科の通信を見せると、とても役に立つと言ってくれる人もいる。
 理科通信集みたいな本があれば、意外と役に立つと思う。
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by akimasaomae | 2008-12-29 20:28 | 授業の技術と技能

理科の授業を盛り上げるために

「理科の授業が楽しくなる本」の在庫が、いよいよ少なくなっている。
 amazonでは、2~5週間待ちの表示が出ている。
 
◇理科の授業を盛り上げるために、ネタを用意しなければならない。
 例えば、電気を通す物を調べるときにもネタを用意する。
 用意する素材は、アルミホイル。
 アルミホイルは電気を通すか?
 子どもたちは答える。
 「通すに決まっているよ!」
 「金属は電気を通すんだよ!」

◇ここで尋ねる。
 「では、四角の大きなアルミホイルをはさみます。これは電気を通すかな?」
 子どもたちは、先ほどと違って、少し静かになる。
 「あれ?大きいと電気は通るのか?」
 「アルミホイルが広いので、電気はどこか別のところに間違っていくのではないか?」
 こんな意見が出る。
 
◇ほんのちょっとのことだが、子どもの意見は食い違いを見せる。
 意見が分かれると、子どもは一気に授業に熱中する。
 
 たかが、アルミホイルの実験でも、少し工夫すれば、楽しい授業になる。
 
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by akimasaomae | 2008-12-22 23:57 | 授業の技術と技能

書く力を養う方法2

◇書く力を養うにはどうするか。
 「とにかく書かせること」に尽きる。

◇では、最初の段階として、大切なのは何か。
 『書くことに対する抵抗をなくす』ことだ。

 よく行われている方法が「日記指導」である。
 日記を毎日書くことで、だんだんと書くことに対する抵抗感がなくなっていく。
 
 
◇ただし、日記指導なら、ほとんどの教師がやっている。
 ここに少々工夫を加えなくてはならない。
 
 日記指導には段階がある。
 まず、忘れずに毎日書く段階。
 何でもいいのでとにかく書く。
 ほどんどの場合、時系列の日記ができあがる。
 「まず、公園で遊んで、それから、家に帰って、宿題をした。」といった感じ。
 それでもいい。
 とにかく書くことに慣れさせる。

◇次に、1つのことを長く書く練習を取り入れる。
 1日の生活で、一番印象に残ったこと1つに絞って書く。
 友達と遊んだ話でもいい。
 学校での授業の話でもいい。
 たった1つに絞って、長く書かせるようにする。
 
◇この2段階をまず超えることが必要だ。
 だが、時間はかかる。
 1ヶ月やそこらでは、なかなか到達しない。
 中には、「日記に書くことが何もなくて困る。」という日だってある。
 そういうときには、誰かに話をすればいいと言っている。
 お家の人に、「日記に何か書こうか・・・。」と相談してみればいいのだ。
 「犬の散歩のことでいいんじゃない?」
 「ほら、近所の人と話した内容を書けばいいじゃん。」
 「お手伝いを今からやって、そのことを書けばいいでしょ。」
 などとアドバイスをもらえることが多い。
 ほんのささやかな、家族とのふれあいが生まれることだってある。

◇書くことが何もない日があってもいい。
 実はそこからが、壁を破れるかどうかの分かれ道なのだ。
 印象に残ったことが何もなかったその日に、どうでもいいような話の種を見つけてくるのだ。
 
 朝の味噌汁なら味噌汁のことでいい。
 味噌汁のことだけ詳しく長く書けばいいのだ。

 「今日の味噌汁は一味違った。まず、大根がかたい。味噌がうすい。
  でもにんじんが入っていなかったのでよかったです。」
 何でもいい。
 書くことが何もない日こそ、実は一番頭を使っているのだ。
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by akimasaomae | 2008-12-22 00:19 | 授業の技術と技能

書く力を養う方法

◇「書く力」を重視している。
 書くことは考えることだ。
 書いているうちに、思考状態になる。
 モンテーニュは「随想録」で言っている。
 「私は書いているとき以外、考えているということはない。」
 
 それほど、書くということは頭を使う。
  
◇誰でも、「書く力」はいきなりはつかない。
 簡単なことではないからだ。
 齋藤孝氏は、「書くこと」は「走ること」に似ていると言っている。
 原稿用紙1枚書くことは、走る距離で1キロメートルに匹敵するという。
 
 トレーニングなしでは、何枚も書くことは無理だ。

◇さて、12月になり、小学校3年生に作文を書いてもらった。
 「ちいちゃんのかげおくり」で考えたことを自分なりに、文章にまとめていくのだ。
 この作文を「まとめ作文」と呼んでいる。
 物語を自分なりに読み取って解釈したことを作文にしていく。
 
◇さて、3年生は12月になると、どれぐらい書けるようになるのか。
 興味のある問題である。
 大人でも、原稿用紙10枚は難しい。
 3年生はどれぐらいなのか。

 原稿用紙の枚数だけで言うと、最高で『60枚』程度。
 最低で『20枚前後』である。
 
 こんなにも書けるのはなぜなのか。
 
 
 
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by akimasaomae | 2008-12-20 17:23 | 授業の技術と技能

学習発表会を成功に導くには?

◇今年も学習発表会を行った。
 参観者は、60名ほど。
 
◇与えられた時間は40分。
 ここ7年間、与えられた時間ピッタリに必ず終わっている。
 不思議だが、本当に時間「ピッタリ」に終わる。
 チャイムと同時に、終了という感じ。

◇時間ピッタリに終わると、何かと都合がよい。
 例えば、次の学年の発表に、保護者が間に合うという点。
 さらに、仕事の都合などで無理をして来られている方もいる。
 時間を守るのは、意外と大切だ。

◇なぜ、時間ピッタリに終わるのかというと、理由がある。
 それは、子どもの中に、体内時計ができているからだ。
 練習を100回ほどすると、時間感覚が生まれてくる。
 プレゼンの経験がある人はわかる。
 「今、1分が経過した。」
 「後、30秒ぐらいだな。」
 こういうことが自然にわかるようになる。

◇だから、1班で、5分の発表なら、5分ピッタリで終えることができる。
 6班あれば、30分ピッタリで終わる。
 歌と合奏をして40分というわけである。

◇それにしても、子どもは進んで何度も練習するようになる。
 これは、どんな子でも同じである。
 かつて、学習発表会には絶対に参加しなかった子がいたが、私が受け持ったときだけは、「絶対に参加する」と意気込んでいた。
 これはなぜなのか。
 やはり、子どもが熱中するだけの仕掛けをしていかなくては、こうはならない。

◇「学習発表会のマニュアル」がお役にたてばと思う。

 「必ず成功する!学習発表会の指導マニュアル」
 
 

 
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by akimasaomae | 2008-12-17 22:06 | 行事・イベント指導

理科のネタ

◇理科は「ネタ」が大切だ。
 教科書にのってあるネタよりも、少しだけおもしろいネタでいい。

◇「明かりをつけよう」で、まめ電球の明かりをつける活動がある。
 教科書に次の課題が書かれている。
 「導線をつないで長くしても明かりはつくかな?」
 
◇「導線を長くして、明かりをつけてごらん。」
 こう言って、活動に入らせる。
 多くの子が、1mぐらいで確かめている。
 教材に入っている導線の長さがだいたい1mだからだ。
 1mでも明かりはつく。
 
◇しばらくして言う。
 「2人ペアでやってごらんなさい。」
 これで、少し教室は盛り上がる。
 1m+1mで2mの導線で確かめられるからだ。
 2mでも明かりはついた。
 
◇また、しばらくして言う。
 「4人班でやってごらんなさい。」
 教室中大騒ぎである。

◇こうして、繰り返し実験をしていく。
 最後は圧巻である。
 教室いっぱいに長い導線がつながれる。
 まめ電球はどうなるのか。
 子どもも興味津々である。

◇こういった具合に、教科書の課題でも、ほんの少し変えるだけで、大盛り上がりとなる。
 子どもは、楽しかった授業はよく覚えている。
 
 ほんのちょっとネタを工夫するだけで、授業は劇的に変わる。

 「理科の授業が楽しくなる本」大前暁政著 
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by akimasaomae | 2008-12-16 22:07

授業のリズム

◇「教育技術論」を読んだ。
 著者は海後勝雄氏である。1939年に刊行されている。

◇その中で、授業の進行には「リズム」が大切だという文章があった。
 かなり以前から、授業の技術が認識されているのだと驚いた。
 すばらしい授業には、心地よいリズムが生まれる。
 教師が特別意識していなくても、心地よい進行具合になる。
  
◇先日、理科の研究授業を行った。
 「電気の通り道」である。
 指導案では、2つの実験だけをするつもりだった。
 が、子どもの反応がよく、結局3つの実験を行うことができた。
 「子どもの動きが実にスムーズですね。」
 「授業が流れるようにと進みましたね。」
 などと感想をいただいた。
 子どもをほめられるのは嬉しい。

◇授業にリズムを生み出すための要件は何か。
 海後勝雄氏の「教育技術論」では、次のように述べられている。
 『教師に、「知識と教養」と「技術」が豊富なこと』
 
◇これは、今ならよくわかる。
 知識も技術もないところに、余裕は生まれない。
 授業では予期できないことも多々ある。
 指導案通りに進行しないこともある。
 また、子どもの反応も様々だ。
 わからない顔をしている子もいれば、はやく発表したいという子もいる。

◇そのとき、そのときでどう対応していくかは、教師の知識の豊富さによるところが大きい。
 やはり、本で学ぶ必要がある。
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by akimasaomae | 2008-12-14 18:50 | 授業の技術と技能

理科授業アンケート

◇理科授業アンケートを行った。
 学期に1度行っている。
 2学期になり、90%を超える子が、「大好き」「好き」と答えた。
 そのうち、大好きと答えたのは、80%以上。
 
◇2学期になって、実験系の授業が多くなった。
 観察は楽しいけど、実験になると、「わけがわからなくなる。」という子もいる。

◇実験のさせ方にも、様々なタイプがある。
 どういう力をつけたいのかによって、授業は変わる。
 
 様々な授業パターンを知っていれば、よい。
 知らないと、いつも同じパターンで授業を進めることになる。
 変化が生まれない。


◇今年は、来年度実施になる新しい学習指導要領に沿った理科授業も実施。
 
 今では、理科の授業が楽しみだ。
 
 昔は下手だった。
 
 というより、どう教えようか迷っていた。
 
 ちなみに,中学から高校の暗記ばかりの理科のようにだけはしたくなかった。
 
 こんな理科授業は,あまり好きではなかったのだ。
 
 授業にはポイントがある。
 ポイントさえ知れば,誰だって理科の授業が得意になれる。

◇ポイントは2つ。
 拙著に書かせてもらった。
 在庫が尽きる日が近い。
 多くの学生や若い教師に参考になればと思う。
 
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by akimasaomae | 2008-12-13 12:50 | 授業の技術と技能