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大前暁政の21世紀の教育記録

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「学級経営ピラミッド」という考え方を知る(1)

新刊 「学級経営ピラミッド」 大前暁政著(明治図書) が発刊されます。


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  「学級経営ピラミッド」って何?   
 

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◇学級には,どのような成長段階があるのでしょうか?



 
 学級には,成長段階があります。


 教師の立場から言えば,指導の順序があるのです。


 子どもの立場から言えば,成長の筋道があるのです。


学級経営をしていく上で,学級の成長段階を知ることは極めて大切になります。


 そして,その成長理論とともに,「具体的に,どう指導すればよいのか」を知らなくてはなりません。

 
 つまり,理論と方法の両方を習得しておくからこそ,学級経営は,ガラリと変えることができるのです。


  

学級経営ピラミッドとは,学級の成長段階と,指導法を示した「概念」です。

 
 これまでの日本で行われてきた学級経営のやり方を研究し,現代の課題に対応すべく,つくりあげたシステムです。
 まとめるには,10数年の時を必要としました。


 
 これまでの先人達は,すばらしい学級をつくりあげてきました。


 ただし,足りない点もありました。

 
 それは,例えば,次の点です。


 「授業と学級経営を連動させて,相乗効果を生み出すにはどうすればよいのか?」

 「毎年荒れる子や,学級からはみ出してしまう子,特別支援を要する子に対して,どうすればよいのか?」

 「次の年,担任が替わったとしても,頑張り続ける子どもに育てるには,どうすればよいのか?」

 「大きな夢を追い,努力を続ける子どもを育てるにはどうすればよいのか?」

 「教師の指示通りに動くよう育てるにではなく,自由な自分の意思で動ける子どもを育てるにはどうすればよいのか?」

 「学級を子どもたちが参画して創り上げるには,どのような方法を行えばよいのか?」


・・・・。


 挙げるときりがありませんが,すばらしい学級がつくられてきたにもかかわらず,
実はまだ不十分な点や,明らかにされていない点が,学級経営の理論には残されていたのです。

 

◇画一的な教育は,だんだんと通用しなくなっています。

 子どもが変化していますし,社会も変化しているためです。

 授業面も,画一的に,機械的に進めるのでは,子どもは納得しません。

 それと同じように,学級経営も,現代の課題に対応したものに変化させなくてはならないのです。
 
 もちろん,不易の良さは尊重しつつです。


 つまり,先人の知恵を生かしつつ,かつ,現代の課題に沿った「学級経営の理論と実践」の開発が急務だったわけです。


 「子どもを自立へ導く 学級経営ピラミッド」(明治図書) 


「学級経営ピラミッド」という考え方を知る(1)_f0038779_15533978.jpg

◇みなさんは,「すばらしい学級」と言われたときに,どのような学級をイメージされるでしょうか?

 そう聞いてみると,意外と,バラバラした答えが返ってきます。

 
 学級には,どういう成長の筋道があり,ゴールはどこにあるのか。


 まずはそれを知ることから始めないと,ゴールの意識がないままに,惰性で学級経営をしてしまうことになります。

 さらに,次のように悩んでいる人もいることでしょう。

 「なぜ,自分の学級は荒れてしまうのか。」

 「荒れていなくても,子どもが学級がうまくまとまっている気がしないのはなぜか。」

 「学級によって雰囲気がまるで違うのはなぜか。」

 「学級の成長ぶりが,教師によって違うのはなぜか。」

 
 こういった悩みをもつのは,ごく自然なことです。


 心ある教師ほど,熱意ある教師ほど,敏感に,学級経営の違いに気付くからです。


 つまり,まず学級経営のゴールへの意識が必要になり,

 さらにそのゴールへの意識とともに,そのゴールに到達するための,具体的な指導法も学ばないといけないのです。



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◇【追伸】

 拙著を,校長先生や現役の先生が,紹介して下さっています。

 講演会の様子も紹介して下さっています。

 感謝申し上げます。

 堺市教育センターホームページ
  
 校長先生の教育最前線レポート

 小学校教師のブログ
by akimasaomae | 2015-01-25 10:19 | 学級経営
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