◇ (・・・前回の続きからです。)
さて,それでは,新採用教員は,どんな本を読んでおけばよいのでしょうか。
新学期までの,2月~4月上旬の二ヶ月間で,読むべき本です。
これは,「現場へのイメージ」が豊かになるものがよいでしょう。
もっと言えば,現場のことも分かり,しかも「すぐ現場で使える」とか,「役に立つ」といった本がよいでしょう。
◇「現場へのイメージが豊か」になり,かつ,「「すぐに現場で使える」,「役立つ」本は,探せば見つかります。
本屋に行って,良い本に出会ったらラッキーです。
本は出会いですので,一度出会ったら,手に入れるべきです。
いいなと思って,後で買おうと思っても,題名を忘れたり,本が売り切れたりすることがよくあります。
出会ったその日が,チャンスです。
◇では,具体的に,どんなジャンルの本を手に入れたらよいのでしょうか?
これは,5つのカテゴリーに分かれます。
1 授業
①授業の力を上げるための書
②教科指導
2 学級経営
3 子どもへの対応・特別支援教育
4 仕事術
5 教師の心を育てる
つまり,この5つのカテゴリーに入る書を手に入れることが,新採用教員にとっての,「5種の神器」となるわけです。
◇実は,拙著も,このカテゴリーに分けて書かれています。
これだけ読んでおけば,とりあえず大丈夫だという本を紹介します。
1 授業
①授業の力を上げるための書
「プロ教師直伝!授業成功のゴールデンルール」(明治図書)
「必ず成功する! 授業づくりスタートダッシュ」(学陽書房)
②教科指導
「なぜクラスじゅうが理科のとりこなのか」シリーズ(教育出版)
「スペシャリスト直伝!理科授業成功の極意」(明治図書)
「どの子も必ず体育が好きになる指導の秘訣」(学事出版)
2 学級経営
「必ず成功する! 学級づくりスタートダッシュ」(学陽書房)
「子どもを自立へ導く 学級経営ピラミッド」(明治図書)
3 子どもへの対応・特別支援教育
「プロ教師の「子どもを伸ばす」極意」(明治図書)
「学級担任が進める通常学級の特別支援教育」(黎明書房)
4 仕事術
「忙しい毎日を劇的に変える仕事術」(学事出版)
「仕事の成果を何倍にも高める教師のノート術」(黎明書房)
5 教師の心を育てる
「若い教師の成功術」(学陽書房)
「プロ教師の「折れない心」の秘密」(明治図書)
◇手前味噌ですが,多くの本を読んでの,実感です。
最近は,体育指導が苦手な人が増えています。
特に,水泳を教えられない人が多くいます。
水泳は,小学校では必ず教えないといけません。
というより,水泳の教え方を知らないから,事故が起きてしまうのです。
教師は,命を預かっているという重大な責任がありますから,
最近の教員採用試験では,水泳の指導ができるかどうかで,かなりチェックが入るようになっています。
◇理科の指導が苦手な人も増えています。
拙著の「なぜクラスじゅうが」のシリーズは,授業のライブで,教師の発言もそのまま書いていますので,
そっくりそのまま,真似ができます。
真似ができるからこそ,即役立つというわけです。
真似から始まって,自分なりの工夫を加えていくと,きっと良い授業ができることでしょう。
◇特別支援教育も必須の知識です。
学級担任のための本があれば,重宝するはずです。
これらの5種類のカテゴリーの書を,いろいろと本屋で探してみて,一番良い物を選べばよいと思います。
◇「プロ教師直伝! 授業成功のゴールデンルール」(明治図書)の書評が「国語教育」誌などに掲載されました。
書評① 「プロ教師直伝! 授業成功のゴールデンルール」(明治図書)
書評② 「プロ教師直伝! 授業成功のゴールデンルール」(明治図書)
感謝申し上げます。