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大前暁政の21世紀の教育記録

akimasao.exblog.jp

現場に出る前に身につけたいこと

◇4月から現場に出てくる人は,年々増えています。

 今年は,東京都だけで新卒教師が3000人を超えています。

 現在,各自治体で面接が始まっています。

 そこで,希望する仕事の内容を打ち合わせるというわけです。


◇教師として,次の3つは身につけておいてほしい。

 そう思っています。

 
 ①子どもへの対応法(特別支援教育を含む)
 ②授業の基本的な進め方
 ③学級経営のやり方


◇問題となるのは,「それをどこまで知っておくか?」ということです。

 方法だけでなく,理論も知っておいてほしい。

 そう考えています。

 ①理論を知る。
 ②方法を知る。


◇例えば,次のような理論があります。

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 その子が,自分に対する自信をもっていれば,怒られたからと言ってへこむことはない。
 その子が,たっぷりの愛情をそそがれていれば,批判されたとしても,へこむことはない。
  
 しかし,自信もなく愛情もないなら,ちょっと忠告されただけでも,ものすごく抵抗するようになる。
 それは,その子が生きるために必要な抵抗である。最後の自分を守っているのである。
 だからこそ,叱責では子どもは変わらないのである。
 もっともっと荒れていくのみなのである。
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 「心のコップに,「愛情」と「やればできたという成功体験」を積み重ねることが,まず最初にくるべきだ」
という理論です。
 原理・原則と言ってもいいでしょう。

 このような,理論をまず知ります。

 次に,じゃあどうすればいいのかという「方法」を知ればいいのです。



◇理論ありきの方法なら,生兵法にならずに済むのです。

 子どもは,いろいろな行動をとっていますが,その意味がわかるようになるのです。
 
 方法だけ知ると,「なぜこの方法を自分はやっているのだろう?」ということがわかりません。

 理論も方法も両方知る。
 
 理論も方法も両方書かれてある。
 
 そんな本を探して読んでほしいと思います。
 
◇特に,発達障がいへの知識は必須です。

 最近は,官製の研修会でも,発達障がいの子が困らないように注意しなさいと,かなり強く言われるようになりました。

 4月,生徒指導主事の私が,官製研修会で一番に言われたのは,次のことです。

 「最低でも,黒板はすっきりさせておけ」

 これは,板書も含みますし,掲示物も含みます。

 「これだけはちゃんとやれ。」そう強く言われました。

◇特別支援関係の本は,最低でも10冊は読むべきだと思います。 
by akimasaomae | 2012-01-03 00:10 | 新卒教師(新採用教員のために)
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