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大前暁政の21世紀の教育記録

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小5理科授業

小5理科授業_f0038779_2351461.jpg◇新刊が出ます。

 「なぜクラスじゅうが理科に夢中なのか 小5理科授業」

 5年生における理科授業の実践記録です。


◇理科が嫌いな人に尋ねたことがあります。

 「いつの時点で嫌いになったのですか?」

 ある共通点がありました。


 「低学年の頃は、理科が何となく楽しかった。」というのです。

 ところが、高学年になって、「急に難しくなっておもしろくなくなった」と。

 「実験ばかりで、何か楽しくなかった。」

 「授業が難しくなった。」

 「教師の説明が多くなった。」

 「何の実験をしているのか、わけがわからないまま授業が進んでいった。」

などです。

 ◇また、分野について尋ねると、「物理」と「化学」でよくわからなくなった、という人が結構います。


 難しい内容を、難しいままに教えるのなら、誰だってできます。

 「本で知っている知識を、これみよがしに、どんどん質問していって、教師が説明すればいいだけ」、だからです。

 理科では、理系の教師が知識を豊富にもっていて、それをこれみよがしに教えるという風潮があります。

 学習者としては、何が何だかよくわからないのです。

 難しいことを、簡単に教える必要があるのです。

 小学校5年生の理科授業をするにあたり、私が一番こだわったのは、「難しい内容を簡単に教えること。できれば知的に教えること。」です。

 3月末に教育出版から発刊されます。

 「理科嫌いの子は、理科を教える教師によって生み出される」と言われます。
 
 高学年で、理科嫌いになる人が、多いという現実を重く受けとめています。

 来年度、高学年を担任する教師は、心して準備しておきたいものです。


御感想多々、感謝致します。 → 「学級づくりスタートダッシュ」大前暁政著(学陽書房)
by akimasaomae | 2010-03-20 23:09
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