◇文部科学省が、教師の休職者の数を公表しました。
平成19年度の精神疾患による休職者数は4,995人にものぼります。
何と、15年連続の増加となるのです。
教育委員会の人事担当者の話で、いくつかの原因が報告されています。
例えば、「教員の職務の多忙化」
「教師集団の人間関係」
「現場が変化して今までの指導法が通用しない」
「保護者との関係」などです。
◇気になったのは、「現場が変化して今までの指導法が通用しない」ということです。
よく不易と流行と言われます。
教育の中で、変わらない面(不易)と、変わる面(流行)に気を付けていきたいと思います。
根っこの部分は、昔から脈々と伝えられてきた教師の心得を大切にすべきなのです。
教師が勉強しないと、子どもには伝わらない。
教師が本気で思って指導しないと、子どもは変わらない。
こういう面は、いつの時代も同じです。
ただ、変わってくる部分もあります。
もっとよい教え方はないのか。
子どもによりマッチした、指導の方法はないのか。
その内容は現代的な課題を含んでいるのか。
現場の教師は、現場の問題を解決していくうちに、新しい境地を開拓できるのだと思います。
昔のことを学び、
そして、今の教育に合わせていく。
こういった柔軟性が必要だと思っています。