◇新卒教師として4月から現場に出る人に向けた重要なポイントを紹介します。
【ポイント1】 1冊のノートを用意しましょう。 現場に行くといろいろなことを教えてくれます。
担任する学年、校務分掌、学校の様子から、鍵の閉め方までいろいろです。
聞いてすぐ忘れるようだと困ります。
大切なことはメモを取りましょう。
1冊のノートというのがミソです。
1冊に全部書き込んでいけばよいのです。困ったらその1冊のノートを見ればよいのですから。
【ポイント2】 わからないことは自分から質問しましょう。 現場に行くと、校長室に案内されて、校長と教頭から学校の説明を受けます。
自分が知りたいなと思うことは、自分から聞いていきましょう。
子どもの人数や、担任する学年、特別支援が必要な場合など、聞きたいことがあれば積極的に聞きましょう。
特に、新学期になるまでに、わからないことが山ほど出てくるはずです。
初任者には担当の教師がつきますし、まわりの教師も助けてくれます。
それでも、初任者が何に悩んでいるのかは、まわりには意外とわからないものなのです。
困ったら自分から聞きにいく。教えてもらったら、ありがとうございましたのお礼を忘れずに。
【ポイント3】 連絡を密にとりましょう。 日頃から、同じ学年の教師や教務主任、学年主任などとよく連絡を取るようにしましょう。
連絡と言っても、「今日クラスでこんなことがありました。」ぐらいのレベルでいいのです。
話をしているうちに、「こんな行事の準備があったなあ。」「あれっ提出物のプリントがあったっけ?」など、忘れていたことにも気付くことができます。
クラスのトラブルなどが生じた場合にも、すぐに連絡を入れます。
子どもがけがをした場合、いじめが発覚した場合、クレームがきた場合など、逐一連絡を入れるようにします。
連絡を入れるときに、「○○が起きました。どうしましょうか・・・。」では頼りになりません。
相談は大切なのですが、管理職や同僚に頼ってばかりではいけません。
「○○が起きました。私としては、こうしようと考えています。」
というように、自分なりの解決策を示すべきです。
【ポイント4】 率先して動きましょう。 新学期は自分の仕事に手一杯ということがあります。
特に、新卒1年間は何から手をつけてよいのかわからず、仕事がたまって困ったということも起きると思います。
そんなときに、学校全体の仕事が出てくることがあります。
例えば、
「運動会があるので、誰かサッカーゴールを動かしてくれませんか。」
「窓をきれいにしたいので、誰か水をかけてくれませんか。」
こういうときに、さっと動けるとよいです。
学校全体の仕事を知るというのは、後々絶対に役立ちます。
電話が鳴ったときに、さっと出る。
お客さんが来たときに、お茶を出す。
こういうことも、大切な仕事の一つです。
自分の仕事に加えて、ほんの少し学校全体の仕事にも目を向けましょう。
【ポイント5】 返事・あいさつをしましょう。 あいさつは自分から元気よくしましょう。
何だこんなことかと思われるかもしれません。
でも、社員研修などで、「返事」と「あいさつ」だけを延々と練習する会社もあるぐらいです。
たかが返事・あいさつと思って侮っていると、見ている人は見ているものです。
返事もできないのかと思われてしまいます。
あいさつにしても、「おはようございます。」だけではありません。
電話に出たときのあいさつ。
失敗をしてしまったときの「申し訳ございません。」のあいさつ。
部屋に入るときの「失礼します。」のあいさつ。
帰るときのあいさつ。
あいさつをする機会は、たくさんあります。