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21世紀の教育記録「教師修業」の記録

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カテゴリ:学級経営( 26 )

学級経営の「頂点」のイメージ,もっていますか?

f0038779_10494136.jpg ◇ 拙著 「学級経営ピラミッド」 は, 学級経営の「底」から,「頂点」までを解説する書です。



 4月,学級を受けもったときに,この学級は,どのあたりまできているのか?


 それを判断できなくては,その次に何を指導してよいのかが分かりません。


 つまり,学級の成長段階の筋道が分かっていないと,教師は指導に移れないのです。


 いきあたりばったりの指導になってしまいます。


 
◇ここで重要なのは,次のことです。


  ① 学級には,成長の段階があること

  ② その成長段階には,筋道があること



 なんとなく落ち着いた学級をつくれたら終わり,ではありません。

 たった1年でも,もっと先まで進めます。

 学級はどんどん成長させられるのです。


 このあたり,先人の絶版の書籍には,しっかりと書いてあるのです。

 ところが,先人の書籍は,大変手に入れにくくなっています。


 古本で数万円する本も少なくありません。

 そういった本を,何百冊と読み,そのエッセンスを凝縮して,たった一つの図に表したのが,

 「学級経営ピラミッド」 です。


◇本書で説明している「学級経営ピラミッド」の概念は,教育界で初めて提案されたものです。

 
 ピラミッドを知っているかどうか,それだけで,差が出ます。


 今後は,このピラミッドを,知っている人,知らない人,で分けられていくような気もしています。


 特に,学級のピラミッドの「頂点」をイメージできているかは,現場教師の行動に大きな影響を与えることになると考えています。


 何でもそうですが,「ゴール」のイメージがないと,絶対にゴールにはいけません。

 
◇拙著  「学級経営ピラミッド」(明治図書) を多くの方が紹介してくれるようになりました。

 以下,紹介して下さった先生方のブログを紹介します。ありがとうございました。


 1) 「風にふかれて」

 2) 「地域のよさ・日本のよさを伝える授業」

 3) 「やまかん日記」

 


◇本書が,他の学級経営の書籍と一線を画すのは,何と言っても,「歴代の実践家の学級経営」と,「世界の教育理論」を融合させている点です。


 つまり,先人の知恵がたくさん詰まった書籍になっているのです。


 新採用教師,新卒教師の方,全員に読んでもらいたい書です。

 もし読んだのなら,内緒にせずに,こんな本があるよ,と言ってください。

  
 本とは出会いです。


 現在,ネット書店では,新着ランキングで1位,学級経営カテゴリーで1位の売れ行きを見せています。

 
 ただ,それでも本書の存在すら知らないという人がいるはずです。

 是非,こんな本があるよ,と伝えてほしいと思います。



◇中村健一先生より,御高著「策略ブラック学級づくり」(明治図書)を献本いただきました。

 中村先生がなされている御実践の裏の部分,「策略」を学ぶことができる本です。

 様々なことを策略として練った上で,表面としての教師の姿が現れているのだと感じ入りました。

 教師の実践の裏にある策略とは何なのかを学びたい人は,是非ご一読を。



 
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by akimasaomae | 2015-03-08 10:49 | 学級経営

勉強ができる!クラスのつくり方

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◇ 教師の資質として大切なものに,「子どもの学力を伸ばす」力があるかどうかが問われます。

 どの子の学力も伸ばすことができる。


 そんな資質をもった教師ならば,現場から大歓迎されるのです。

 ところが,学力を伸ばすのは,なかなかに難しいものがあります。

 
◇ もともと「できる子」の学力を伸ばすことは,比較的簡単です。

 その子は,能力が高いのですから,一を聞いて十を知るように,伸びていきます。

 少々教え方が下手でも,できる子なら,気の利いた受け答えもできます。

 教師の下手な説明でも,理解できます。


 このように,できる子の学力は,多くの人が伸ばせるのです。



 
◇ ところが,クラス全員を伸ばすとなると,ケタ違いに難しくなります。

 
 できる子を伸ばすことは,ほとんどの人ができます。

 
 しかし,できる子も,普通の学力の子も,勉強が苦手の子も,忘れ物をする子も,特別支援を要する子も,全員を伸ばすというのは,なかなかに難しいのです。


 その結果,クラスは,「できる子はできるまま」,「普通の学力の子は普通のまま」,「勉強が苦手な子は1年経っても勉強が苦手のまま」で終わることがあります。


 
 そして,それを教師自身が「普通だ」と思っている風潮すらあるのです。

 これはまったくおかしな話です。


◇教師の中には,どんなクラスを受けもっても,毎年,全員の学力を伸ばすことができる人がいます。

 できない子も,みるみる学力が伸びていくのです。

 一年後には見違えるようになっています。

 これは一体なぜなのでしょうか?
 


◇教師の「実力の差」・・・・・・・なのでしょうか?

 
 そうではありません。


 実力の差などは,たかが知れています。


 実は,全員の学力を伸ばせる教師は,


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学力を高めるための「システム」をクラスに取り入れている

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 のです。


 つまり,その「システム」さえ知れば,誰だって全員の学力を伸ばすことができるのです。



 拙著「勉強ができる!クラスのつくり方」が,2015年3月に発刊されました。


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 「勉強ができる!クラスのつくり方」(東洋館出版)

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 この本は,「全員の学力を高めるシステム」を紹介するものです。


 知る人は知っていますが,知らない人はまったく知らないシステムだと思います。


 プロの世界では当たり前にされているシステムです。

 ただ,若手教師が増えてきた今,そのシステムの継承はまったくなされていません。

 ベテランがそのようなシステムを一から教える時間も余裕も,人員もありません。

 それに,若手教師で本を読む人はほとんどいませんから,そのシステムを知る術は現場で何年過ごそうが皆無です。

 教員研修でも扱われません。


 拙著「学級経営ピラミッド」(明治図書)の,授業の要素をさらに詳しく解説した書です。

 すでに発刊されている「授業成功のゴールデンルール」(明治図書)は,授業の進め方自体について述べたものです。


 本書「勉強ができる!クラスのつくり方」は,学級を経営していく上で,どのような「学力を高めるシステム」を組み込むのかの,「システムを紹介した本」となっています。

 合わせて読んでいただきたいと思っています。


 

◇私たちは,次の事実を深く受け止める必要があります。

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 毎年どんな学級を受けもっても,学力を伸ばせる教師がいる。

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 学力を高めるシステムを取り入れるかどうか。

 
 それで,クラスの1年後の学力は決まってしまいます。

 




 
◇おまけの話


 私の経験として,「できる子の学力が落ちたクラス」の先生に話を聞いたことがあります。

 
 もう一度繰り返します。

 「できる子の学力が落ちたクラス」の先生です。

 

 先生曰く・・・。

 「保護者の教え方が悪い」


 一瞬,言葉の意味が分かりませんでした。

 しばらく考えて,

 「それは,ひょっとすると,家庭学習の質が悪いことを言っているのですか?」


 と尋ねました。

 すると,「そうです。家庭学習の質が悪いから,できる子の学力が落ちるのだと思っています。だから言ってやりましたよ,保護者に。もっと家で勉強を教えてくださいってね。」

 
 ・・・開いた口がふさがらないとはこのこと。

 
 勉強ができる子をできないようにしたのは,教師最大の「恥」,です。


 「学力を伸ばすのは,教師の責任。」

 そういう意識をもつことが,まずは教師の資質の出発点だろうと思うのです。
 
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by akimasaomae | 2015-03-02 09:51 | 学級経営

「学級経営ピラミッド」を教師の世界の常識に

f0038779_10294848.jpg◇新刊「子どもを自立へ導く 学級経営ピラミッド」(明治図書)が発刊されました。


 明治図書のホームページや,amazonでも購入できるようになっています。





 → 「子どもを自立へ導く 学級経営ピラミッド」 (明治図書)


 → 著者インタビュー 



◇さっそく,著書が送られてきました。


 学級経営の頂点のイメージをもつことができる本です。


f0038779_10313865.jpg 学級の最高の状態をイメージできているかどうかは,1年後に違いとなって表れることでしょう。

 全173ページです。

 とても内容が濃い,です。


◇本書を執筆する上で参考にした先人の学級経営を紹介するために,巻末には参考文献一覧も載せています。

 
 学級経営とは,下から土台をつくって,だんだんと頂上に向かって進むことです。


 頂点の学級のイメージがもてているかどうかは,自然と学級の状態を左右することになるでしょう。


 このピラミッドの概念が,教師の世界の常識になることを願っています。





 
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by akimasaomae | 2015-02-20 10:32 | 学級経営

「学級経営ピラミッド」という考え方を知る(1)

新刊 「学級経営ピラミッド」 大前暁政著(明治図書) が発刊されます。


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  「学級経営ピラミッド」って何?   
 

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◇学級には,どのような成長段階があるのでしょうか?



 
 学級には,成長段階があります。


 教師の立場から言えば,指導の順序があるのです。


 子どもの立場から言えば,成長の筋道があるのです。


学級経営をしていく上で,学級の成長段階を知ることは極めて大切になります。


 そして,その成長理論とともに,「具体的に,どう指導すればよいのか」を知らなくてはなりません。

 
 つまり,理論と方法の両方を習得しておくからこそ,学級経営は,ガラリと変えることができるのです。


  

学級経営ピラミッドとは,学級の成長段階と,指導法を示した「概念」です。

 
 これまでの日本で行われてきた学級経営のやり方を研究し,現代の課題に対応すべく,つくりあげたシステムです。
 まとめるには,10数年の時を必要としました。


 
 これまでの先人達は,すばらしい学級をつくりあげてきました。


 ただし,足りない点もありました。

 
 それは,例えば,次の点です。


 「授業と学級経営を連動させて,相乗効果を生み出すにはどうすればよいのか?」

 「毎年荒れる子や,学級からはみ出してしまう子,特別支援を要する子に対して,どうすればよいのか?」

 「次の年,担任が替わったとしても,頑張り続ける子どもに育てるには,どうすればよいのか?」

 「大きな夢を追い,努力を続ける子どもを育てるにはどうすればよいのか?」

 「教師の指示通りに動くよう育てるにではなく,自由な自分の意思で動ける子どもを育てるにはどうすればよいのか?」

 「学級を子どもたちが参画して創り上げるには,どのような方法を行えばよいのか?」


・・・・。


 挙げるときりがありませんが,すばらしい学級がつくられてきたにもかかわらず,
実はまだ不十分な点や,明らかにされていない点が,学級経営の理論には残されていたのです。

 

◇画一的な教育は,だんだんと通用しなくなっています。

 子どもが変化していますし,社会も変化しているためです。

 授業面も,画一的に,機械的に進めるのでは,子どもは納得しません。

 それと同じように,学級経営も,現代の課題に対応したものに変化させなくてはならないのです。
 
 もちろん,不易の良さは尊重しつつです。


 つまり,先人の知恵を生かしつつ,かつ,現代の課題に沿った「学級経営の理論と実践」の開発が急務だったわけです。


 「子どもを自立へ導く 学級経営ピラミッド」(明治図書) 


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◇みなさんは,「すばらしい学級」と言われたときに,どのような学級をイメージされるでしょうか?

 そう聞いてみると,意外と,バラバラした答えが返ってきます。

 
 学級には,どういう成長の筋道があり,ゴールはどこにあるのか。


 まずはそれを知ることから始めないと,ゴールの意識がないままに,惰性で学級経営をしてしまうことになります。

 さらに,次のように悩んでいる人もいることでしょう。

 「なぜ,自分の学級は荒れてしまうのか。」

 「荒れていなくても,子どもが学級がうまくまとまっている気がしないのはなぜか。」

 「学級によって雰囲気がまるで違うのはなぜか。」

 「学級の成長ぶりが,教師によって違うのはなぜか。」

 
 こういった悩みをもつのは,ごく自然なことです。


 心ある教師ほど,熱意ある教師ほど,敏感に,学級経営の違いに気付くからです。


 つまり,まず学級経営のゴールへの意識が必要になり,

 さらにそのゴールへの意識とともに,そのゴールに到達するための,具体的な指導法も学ばないといけないのです。



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◇【追伸】

 拙著を,校長先生や現役の先生が,紹介して下さっています。

 講演会の様子も紹介して下さっています。

 感謝申し上げます。

 堺市教育センターホームページ
  
 校長先生の教育最前線レポート

 小学校教師のブログ
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by akimasaomae | 2015-01-25 10:19 | 学級経営

教師にとっての「折れない心」とは

◇秋学期になり,講師依頼が再び連続してくるようになりました。
 
 夏季休業中に講師をしてから,今度は冬に連続して講演会が入ります。

 いずれも,教育委員会や学校長を通しての,公的な講演会です。


 講演会の依頼で,担当の教育委員会の方と話していると,拙著のことが出てきました。

 拙著 「プロ教師の「折れない心」の秘密」(明治図書) をお読みくださり,講演会を依頼しようと思ったとのことなのです。 

 拙著への感想も,ありがたい御言葉を数々,いただきました。


 「学校を転勤すると,環境が変わって苦しむ先生もいらっしゃる。その中で,折れない心をもてるかどうかは,教師にとって大切なことです。」

 「先生の,絶対にあきらめない,子どもを伸ばすという原動力がよくわかりました。」

 感謝申し上げます。


◇「折れない心」とは,どういうものなのでしょうか。

 それを,具体的な教育場面で解説したのが,本書 「プロ教師の「折れない心」の秘密」(明治図書) です。

 若い先生で,子どもとのやりとりで悩んでいる人がいます。

 子どもとの関係が,なかなかうまくいかず,こちらが,愛を与えても,子どもは何も返してくれないというのです。

 こういったことは,よくあることです。

 では,折れない心をもった教師は,悩みなどないのでしょうか。

 悩みがないのではありません。

 一言でいえば,「悩みを悩みと思っていない」のです。

 そういった「考え方」,「心のもちよう」を,自然と身につけているのです。

 
◇「自然と身につける」と言いましたが,これには時間がかかります。

 例えば,サッカーの技能を,自分勝手に練習していて,自然と上手になるかどうかを考えてみればわかります。

 適切な動きを意識してサッカーの練習をするのと,ただ何となく日々サッカーをするのとでは,
 習得の時間がまるで違います。

 メンタル面も同じです。考え方,心のもちようを意識しているかどうかで,身につける時間は圧倒的に変わります。

 サッカーでも,もしうまくなりたいなら,できるだけ早くに,練習を始める方がよいのです。


◇免許更新講習が終わりました。

 多くの方から,お礼の言葉をいただきました。

 遠くから参加された方もいらっしゃいました。



◇明治図書の教育記事の11月号がアップされました。

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 マスターしたい指導技術集(20)
           「自律的な行動」に導く


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 前回に引き続き,自立を支援する方法を述べました。

 

 
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by akimasaomae | 2014-11-16 07:57 | 学級経営

連載の新年度第1回が公開されました

 「プロ教師の「折れない心」の秘密」(明治図書) への,御感想をたくさんいただいています。

 本当に感謝申し上げます。

 
 今週,「小学校教師用ニュースマガジン」にて,蔵満先生にご紹介いただきました。


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  「小学校教師用ニュースマガジン」 おすすめ本の紹介
 
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 県によっては,全県の本屋で,「大前暁政コーナー」をつくってくださっているところもあります。

 そのコーナーの中で, 「プロ教師の「折れない心」の秘密」(明治図書) などの新刊をはじめとして,

 たくさんの著書を,ご紹介くださっています。


 
 心より御礼申し上げます。

 
 その他,先生方のブログでも, 「プロ教師の「折れない心」の秘密」(明治図書) のご感想を次々といただいております。

 ありがとうございます。


◇4月になり,明治図書の連載記事の,新年度版がアップされました。

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 マスターしたい指導技術集(13) 
 
         子どものやる気を引き出す条件

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 これからの連載では,学級経営や子どもへの対応を中心に,執筆していく予定です。

  
 是非,ご覧いただけましたら,ありがたく思います。

 
 明治図書の拙著のページへの,応援メッセージも,本当にありがたく思います。
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by akimasaomae | 2014-04-15 12:53 | 学級経営

通常学級の特別支援教育

◇文部科学省は,10年ぶりに,「通常の学級に在籍する特別な教育的支援を必要とする児童・生徒に関する調査」を行うことを決定しました。

 2002年の調査では,通常学級に通う小中学生のうち、「知的発達に遅れはないが、学習面や行動面で著しい困難を持つ」と担任教師が判断した割合は6・3%でした。

 通常学級30人なら,2人の割合になります。


 ただし,発達障がいへの理解が,ここ数年ずいぶんと進みました。

 そのため,「10年前は見落とされていた子もいたのではないか」という話が出ています。
 
 例えば,2010年の独立行政法人日本学生支援機構の調査では,発達障がいをもつ大学生は1064人(全国の大学・短大・高等専門学校計1220校)で,調査を始めた5年前の8倍超であることがわかりました。

 なぜ8倍超にまで増えたのでしょうか?

 その理由を,日本学生支援機構は,「学校側の認識が深まった結果」としているのです。



◇つまり,どの人でも,学級担任となれば,特別支援教育の知識は必須となります。

 新卒教師は1年目から,学級担任を任されます。

 発達障がいをもつ子は,できない子ではありません。

 「発達障害のいま」(講談社現代新書)の著者である杉山登志郎氏は,「発達凸凹(でこぼこ)」に「適応障害」が加わると,「発達障がい」と呼ぶようになるとしています。

 「狭義の発達障害とは,発達凸凹に適応障害が加算されたグループである。」(前掲書,P.44)

 発達に凸凹があるけど,苦手なところ(凹)をうまく支援したら,よりその子のよいところ(凸)を生かすことができるのです。

 これは,本当にそうだなと,実感を込めて思います。

 偉人にも,発達障がいをもつ人が多いのは,よく知られているところです。

 その子が,望ましい成長をしていけるかどうか。
 
 学級担任の影響はとても大きいと言えます。

 才能をくれぐれもつぶさないように,才能を伸ばす責任が教師にあるわけです。


◇では,一体どういった知識を学んでおけばよいのでしょうか。

 ①発達障がいそのものの理解。(理論)
 ②それぞれの発達障がいに対する具体的な対応の理解。(方法)


 文部科学省は,2002年の調査で,次の3つの項目を調査しました。 

(1)<「聞く」「話す」「読む」「書く」「計算する」「推論する」>
(2)<「不注意」「多動性-衝動性」>
(3)<「対人関係やこだわり等」>


 これらの特性が,どの障がいにあたるのかを理解できているかどうかが,「理論」になります。


 そして,その理論を知ったとして,では,どういった対応をすればよいのかを理解するのが,「方法」の理解になります。


 具体的な「方法」を知っているのは,やはり現場の人です。

 よりよい成長を子どもがしていくためには,「方法」まで知らないといけないのです。

 自閉症をもち,動物学の分野で成功を収めたテンプル・グランディンは言っています。

 「最悪の対応は放置」だと。




 「発達障害のいま」(講談社現代新書)杉山登志郎
 
 「通常学級の特別支援教育」(黎明書房)  
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by akimasaomae | 2012-01-21 21:14 | 学級経営

「忙しさ」から身を守る方法

新刊が出ました。

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『忙しい毎日を劇的に変える仕事術』 大前暁政著
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◇東京へ1週間ほど出張へ行きました。

 1週間ずっと、さまざまな研究会に参加し、学ぶわけです。

 その中で、印象的なお話を聞くことができました。

◇それは、次の話です。
 
 「日本の教師の多忙さは、半端ではない」

 外国と比べるとよくわかります。

 
 「学力テスト世界一のフィンランド」と「日本」を比べます。

 1)フィンランドの教師は、夏季休業が、70日ある。
 
 (→日本は、40日。)

 2)フィンランドの教師の仕事の中身は、「授業」が中心。

 (→日本は、生徒指導、掃除、事務、修理、片づけ、備品整理、整備、登下校指導、放課後体育、地域行事・・・・要するに何でも屋)
 
 3)フィンランドの教師は、4:30に家に帰るのが普通。 
 
 (→日本は、5:00にさえ帰っている人は、皆無。)

 4)フィンランドでは、全仕事時間の7割近くが授業の準備として使える。
 
 (→日本は、4分の1以下)

 
◇比べると、「違うな~。」と改めて感じました。

 もっとも驚いたのが、「授業への準備時間の差」。

 圧倒的に、フィンランドのほうが、たくさんの時間を授業の準備に使っているのです。

 「子どもを伸ばす」という教師本来の仕事に重点が置かれていることがわかります。

 
 国が違うので、とやかく言っても仕方ありません。


◇問題だと思うのは、「多忙すぎて」体を壊している先生がいること、です。

 確かに、頑張りすぎて体調を崩す先生が多いです。

 休み時間がほとんどない、というのも、一つの原因でしょう。


◇「多忙」が当たり前の現場なら、その「多忙さ」から身を守る「術」を知るべきだ。

 そう思いました。


 忙しさから身を守る「術」を、分かち伝えたいと思っています。


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 「忙しい毎日を劇的に変える仕事術」(学事出版)
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by akimasaomae | 2010-08-09 16:14 | 学級経営

学校とは

◇国際調査の結果が本で出ています。
 
 そこで気になるデータがあります。

 成績の上位と下位の、割合の変化です。


 一言で言えば、次のようになります。

 「成績上位の子と、成績下位の子が、数年前より、ぐんと増えた。」

◇中間層が少なくなっているのです。

 
 勉強が必要だと思っている子は、勉強していて、

 勉強が必要ないと思っている子は、まったく勉強をしなくなったという傾向があるのです。


◇先日、テレビを見ていて、芸能人がとんでもないことを言っていました。

 「学校なんていらないんだ。」

 公共の電波ですから、まあざっと100万人ぐらいが聞いたことでしょう。

 その中には、「その通り、学校なんていらない。」と信じた人も多いでしょう。

 芸能界で活躍するためには、様々な知識や技能があるはずです。

 それらは、学校で学んだ結果身に付いたものが大半であるはずです。

 でも、そういうことは棚に上げておいて、「学校はいらない」と平気で言えるのです。

 大人なら、「盛り上げるために言っているな」などと、有る程度わかっても、子どもにとってはどうでしょうか。ひょっとすると,鵜呑みにするような子もでるのではないかと心配になります。


◇というのは、国際調査の結果というのは、かなり大々的なデータだからです。

 成績上位の子が増えて、下位の子も増えて、中間層が減ったというのは、深刻な事態です。


◇学校って大切だな~、と思った事例を二つ最近見聞きしました。


 一つは、我が3歳の息子の友達のことです。

 息子と同じ年で、いつも仲良くしていた子がいました。

 その子に久しぶりに会ったときに激変していたというのです。

 すごく強くなっていて、活発になっていたというのです。

 理由を聞いてみると、「幼稚園」に毎日通うようになったから。

 幼稚園で、友達といっしょに遊んでいるうちに、精神的にも体力的にも、知識的にも、ぐんと飛躍したのです。

 その激変ぶりに驚きました。そしてあせりました・・・。

 教育の偉大さ、集団生活の偉大さを身に染みて知った次第。


◇もう一つは、もっとショッキングな出来事です。

 小学生の時に、天才少年だった子がいたそうです。

 真に天才で、何もしなくても、何でも理解でき、テストでも常に100点。

 周りも、親も、教師も、神童だと言っていました。

 ところが、その子は、どうしても止むにやまれない事情で数年間学校を休むことになりました。


 そして、数年後、大きくなって、学校に訪れました。

 「先生、家で一人で勉強していて、大発見をしたよ!」と。

 その内容を先生は見てびっくりしたそうです。

 何とその内容は、同学年の子どもたちなら、誰でも数年前に学校で習っている、極めて基礎の問題だったからです。

 天才少年は、数年間のうちに、同学年の子が数年前に学習する知識しか身に付けられなかったのです。


◇学校が必要な理由はいろいろあります。

 ですが、私がもっとも学校が必要だと思えるのは、それは、「子ども時代というのは、一生涯の中で一度しかないからです。」

 たった一度の生涯。それも、全てが黄金に輝いているような子ども時代を、充実させるために、学校というのはあるのではないでしょうか。

 友達と一緒に仲良くするため。

 勉強をして新しい知識を身に付ける喜びを得るため。

 そして、みんなで一つの何かをやり遂げる喜びのため。

 思いで作りのために学校があるのではありません。

 毎日、毎日、本気になって一生懸命取り組んだその努力が、結果として輝く思い出になるのです。

 学校で学べることは、言葉に表しきれないほど、巨大で、多様性に満ちています。

◇私の親戚の中でも、「学校なんていらない」などと私に言う人がいます。
 
 ですが、そのとき、本気で言っているのではなく、「学校の中には無駄なことが多い」という意味で言っているのです。

 「学校自体がいらない」などと、本気で思っている人が、いないと思います。
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by akimasaomae | 2010-06-10 20:05 | 学級経営

在庫希少

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 「学級づくりスタートダッシュ」(学陽書房)


◇御感想をさらに、いただきました。

 「新卒教師、全員に配布すべき。」

 「10年以上教職経験があっても、役立つ情報がたくさんありました。」

など、本当にありがとうございます。

 ブログで御紹介いただいている方にも御礼申し上げます。

 若い教師や、4月から教壇に立つ教師の皆さん、そして、教師を目指す学生さんに向けて書いた本です。

 各店頭の在庫は少なくなってきています。

 出版社の学陽書房さんの在庫もなくなっているそうです。

 二週間待ちの本屋も出てきています。

 インターネット書店での在庫確認ができます。

 「学級づくりスタートダッシュ」(学陽書房)在庫状況

◇地元の本屋に行くと、五冊とも売り切れて、取り寄せになっていました。

 これも、多くの方から御感想や励ましのお便りをくださったおかげです。

 一人のチカラでは、なかなか、学生の皆様や、若い教師の方々へ、拙著を紹介することはできません。

 読んでコメントを下さった方、本当に感謝申し上げます。
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by akimasaomae | 2010-03-25 23:37 | 学級経営