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21世紀の教育記録「教師修業」の記録

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教員に必要な資質

◇ 教師としての資質とは

 よく,教員採用試験では,「あなたが考える教師としての資質は何ですか?」と尋ねられる。


 このとき,人間性です,と答える人が結構多い。


 確かに,人間性は大切だ。


 だが,それは,医者でも,弁護士でも,研究者でも,建築家であっても,同じではないか。


 人間性は大切だ。どの職業でも。


 尋ねられているのは,「教師としての資質」である。


 人間性は,確かに大切だから,答えておけば無難だろう。

 
 人間性は,教師の土台となるものであり,必要とするものであることに間違いはない。




 医者にも,人間性はあった方がよい。

 弁護士しかり,建築家しかり,研究者しかり,である。


 では,教師としての資質とは?



 教師に特有な資質とは何だろうか?



 

◇中央教育審議会答申に,次の三つの資質が挙げられている。


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 平成17年10月の本審議会の答申「新しい時代の義務教育を創造する」

 ①教職に対する強い情熱  (使命感や誇り、子どもに対する愛情や責任感,常に学び続ける向上心)

  
 
 ②教育の専門家としての確かな力量  (子ども理解力、児童・生徒指導力、集団指導の力、学級作りの力、学習指導・授業作りの力、教材解釈の力など)


 
 ③総合的な人間力  (豊かな人間性や社会性、常識と教養、礼儀作法をはじめ対人関係能力、コミュニケーション能力,同僚として協力していく姿勢)

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 まったくその通り。

 
 では,この中で,教師に特有の資質とは何か?が問題なのだ。


 
 前提として身につけておかなくてはならないこと。

 
 絶対に身につけておかなくてはならないこと。


 それは何か?


 こういうのを,大学で討論させてもおもしろいだろう。



◇文部科学省の答申の中で,次のような内容の記述がある。


 「医者には医者の,絶対に身につけておかなくてはならない職業的技能がある」

 「教師には教師の,絶対に身につけておかなくてはならない職業的技能がある」



◇採用試験の倍率が厳しかった頃。


 教師としての「熱」がある人しか,合格できなかった。


 教員採用試験のとき,模擬授業の声が,隣の部屋まで聞こえるほどだった。


 大きな声ではきはきと,子どもに語りかけている。


 堂々と,模擬授業に挑んでいる。

 
 それほど,受験者は,熱に満ちていた。 目が気迫に満ちていた。熱い人たちが多かった。


 だから,教師の熱意などは,前提条件だった。


 人間性も高めなくてはならないと,真面目な顔で語り合う人が多かった。


 採用試験に受かること自体が至難であり,何年も何年も受験して皆ようやく受かっていたのだ。




◇最近,本でも論文でも,熱意が大切とか,人間性が大切とか書かれてある。


 これは,ウラを読めば,最近の新卒は,熱意がない,人間性も磨いてほしいということなのだろう。


 熱意をもたせることから始まる時代がきたのかと,私も実感として思う時がある。

 
 熱意のない人は,教師の職業的技能など学ばないだろう。

 
 職業的技能を,普通に教師全員が,常識として身につけている時代は,なお遠い。
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by akimasaomae | 2013-05-30 09:22 | 新卒教師(新採用教員のために)
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