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大前暁政の21世紀の教育記録

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落とし穴を教えてくれる本

◇拙著 「若い教師の成功術」(学陽書房) への嬉しい感想をいただきました。


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  新卒教師が陥るであろう「落とし穴」を事前に教えてくれる本

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 なるほど,と思いました。


 確かに,よくある「落とし穴」,「失敗」を事例として紹介しています。

 落とし穴に落ちる前に,前もって「ここが落とし穴だ」と知っておけば,ずいぶん違った教師生活が送れることでしょう。


 私自身,新卒の頃から数年は,「ここに落とし穴があるぞ」という本はないものかと思っていました。

 思いがけず,書評に「落とし穴を教えてくれる本」という評をいただき,嬉しく思いました。


◇今年も4月にたくさんの新卒教師が現場に出てこられます。

 私は母校の大学生に,教師の仕事を教えにいっていたことがあります。

 そのとき,よく次のように言いました。


 「とにかく,本を読んでおくのが大切だよ。一冊でも多く読んでおくんだよ。それが,天国か地獄かの分かれ道だから・・・。」

 
 これには理由があります。

 次のような二つの例を見てきたからです。


 
 ある人は,一年で,ほとんど本を読みませんでした。「真っ白の状態で現場に立ちたい」と言っていた人でした。



 別のある人は,一年で,30冊ぐらいの本を読みました。


 
 一年後の結果は,歴然としたものでした。


 本を読まず,自分だけの経験でやっていこうとした教師の学級は荒れました。
 
 数年後,担任を外されました。
 あまりにも授業と学級経営がひどいということが理由でした。


 
 新卒の学級が荒れるというのは,よくあります。
 
 私が驚いたのは,学生時代,大変優秀な人だったのに,本を読まず,自分だけの経験でやっていこうとした人の学級が荒れたという事実です。
 
 このことは強く印象に残りました。




◇教育雑誌「指導と評価」にて,理科の指導法について紹介することになりました。

 テーマは,「評価・指導の一体化」です。

 特に「思考・判断・表現」に絞って考えようと思っています。

 
 また,そのために本を買って読んでいます。
by akimasaomae | 2012-12-01 22:29 | 教師修業
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