◇拙著
『プロ教師の「子どもを伸ばす」極意』への御感想ありがとうごさいました。
「気合いの入った本当にいい本です。」
「大変有意義で励みになる著書です。」
たくさんの御感想ありがとうございました。
◇ある大学では,すでに学生の就職案内を担う「教職相談室」で,展示され,学生が閲覧可能にしていただいています。
また,生協にも入れていただいている大学もあります。
◇文部科学省の調査結果が,12月に公表されました。
新卒教師で1年目で辞める人が,10年間で8.7倍の増加だということです。
これは,全体の割合でいえば,3.6倍増になります。
一番気になるのが,「心の病」で辞めている人が急増している点です。
◇文科省「熟議カケアイ」の中で,文部科学省への提案書というページがあります。
この中で,平成22年6月18日更新版に次のような提案があります。
①教員養成機関で,「理論」と「実践」をうまくい組み合わせてほしい。
②「指導技術論」等の中で,指導の体系的方法論を扱ってほしい。
極めてまっとうな提案だなと思います。
こういった提言が,くみ取られ,生かされるようになれば,きっと現場は変わります。
◇私の理科の授業が小学館の「総合教育技術」1月号に載りました。
これは,理科の授業の1つの型を示したものです。
3年生理科では,この型が基本となります。
授業の型を,まさに熟議で提案されているように,体系的に学ぶことで,授業は大変やりやすくなります。
今の教育界の最大の問題は,授業の基本型を知らないまま現場に出てきて,自分のイメージだけでやっていかなくてはいけないところです。
「理科の授業型を6つ(せめて3つ)答えなさい」という問題に,学生は誰も答えられないのです。
学級経営ですら,理論も実践も学べていないのです。
「いじめを食い止める方法を3つ答えなさい」という問題に,やはり学生は誰も答えられないのです。
簡単に言えば,素人が思いつきで,日々やりくりするわけです。これでは,無理が生じてきます。
その結果,思い悩んだ新卒教師が1年で教壇を去っていきます。
そして,教壇を去った人の何倍もの人が,悩み苦しんでいます。
大量採用を迎えている今,この状況を変えないと,今後,大変なことになります。
◇現場の60万人の教師のうち,10年後には,20万人が若手教師になることがすでにわかっているのです。全体の3分の1が若手教師になる時代がくるのです。
今すぐ何とかしないといけないのです。